ランニング初心者のトレーニング奮闘記
PHYSIOMED代表の田中紀行です。10月に入り運動会シーズンですね。
今日は、12月にフルマラソンに出場する、ある女性の続編です。
前回の記事をご覧でない方は是非お読みください(^O^)
前回の記事 【いきなり走ってはいけません!!】
今回は、マラソン女子が最初に取り組んだトレーニング内容とメニューについてです!
では、まず基礎知識を…
走るとはどういうことか考えたことはありますか???
写真はその象徴的な場面を表しています。
なにが象徴的なのか分かりますか???
競歩はこうなると反則になります…
つまり…
なんと…
歩きと走りの根本的な違いは!!!
歩きは必ず地面にどちらかの足底が接地しており、走りは両足が空中に浮いている時間があるというところです。
空中に浮いている時間があるということは、基本的な身体のコントロールが難しくなります。走りは、一定の流れの中で一定の動作を繰り返す連続運動であり、空中に浮く時間があるという事は、地面に足を設置するタイミングと重力に反して地面をける効力をしっかりとコントロールする必要があります。
つまり、走りの運動要素を正しく行うには、かなりの意識的な努力を必要とします。
逆に歩きは、競歩のように競技レベルのものは別ですが、よほど意識を高く持たなければ、普段のくせやその日の調子が表面化しやすいです。
つまり、普段運動をされていない人が、いきなり走ると身体を痛めやすいばかりでなく、走りにくいフォームになる等のマイナス効果になってしまうことも考えられます。
【では、マラソン女子にどのようなメニューを組んだのか】
マラソンに出ると言うからには、やはりしっかり走りの質を上げる、走りこむってイメージしますが・・・
まずはじめに取り組んだのは、身体の使い方のトレーニングです。特に股関節、鳩尾、脊柱の連動性、背骨の軸等です。そのトレーニング後に、いよいよ走る・・・いや、まだ走りません!
次にしっかりと身体の使い方を意識した状態で歩くトレーニングです。歩くトレーニングはしっかりと身体のゆるみを感じながら漸増的に歩く距離を増やし、スピードを上げていきます。
最初の一ヶ月は、この身体の使い方のトレーニングと歩く事を中心に実施しました。
そして1ヶ月後から時速7~8㎞ぐらいのペースでランニングを始め、1ヶ月半後の9月中旬には、10㎞を走る事ができるようになりました。
まだまだマラソンの挑戦は始まったばかりですが、10月末のハーフマラソン、12月初旬のフルマラソンに向けて、現在トレーニング継続中です。現在は上半身のトレーニングも取り入れ、より走りの質を向上することと、2週間でトータル50㎞程の距離を走るようにしていただいています。
いよいよ、来週は15㎞ランニングを一緒に実施する予定なので、自分のコンディションも挙げていきたいと思います。
この考え方は、走る事で痛みが出る方や、いまひとつタイムが伸びない方にも有効です。ランニングに慣れた人も、是非一度自分の走りを見直してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。