【ダンサー向け】足部のショパール関節の動きをご存知ですか?

PHYSIOMED代表の田中紀行です。

昨年11月にAmazonで発売した『バレエ力』ですが、多くの方にご購入いただき、また、素晴らしいレビューもお書き下さり心より感謝申し上げます。ダンサーのためだけでなく、バレエの良さや身体への向き合い方を一般の方にもわかりやすく解説してありますので、是非お読み頂けたら幸いです。

本日は、前回のブログの続きでダンサーの足部についてのポイントを掘り下げたいと思います。少し難しい内容ですが、とても重要ですのでじっくり読んでください。

前回のブログはこちらからどうぞ → バレリーナの足部の動きのポイント

今回の主役はショパール関節ですが、まずは、骨の図を全体的にごらんください。足部の骨は全部で26個あります。

では、まずは、下図の研究データをご覧ください。

ちょっと難しいデータですが、足部を構成する各骨間の可動域です。


Toni Arndt Chris Nester et al:In vivo, intrinsic kinematics of the foot and ankle. Journal of Foot and Ankle Research 2012, 5(Suppl 1)

足部の関節の動きを各方向ごとに計測した結果です。
赤〇にご注目ください。

まず、一つ目の特徴は、踵骨-脛骨の矢状面が17.0と大きくなっています。いわゆる、これは、足関節の背屈と底屈方向の可動性の大きさを示します。

ダンサーの場合は、つま先を伸ばすルルベやプリエ、ジャンプの着地の際の衝撃を吸収する等の足関節の動きに、足関節の背屈と底屈の可動性が重要となります。

そのため、足首を回す等の足関節のストレッチは多くのダンサーが日常的に取り組んで見えると思います。

足関節の背屈と底屈はダンサーのパフォーマンスの基本

本日のテーマはショパール関節…

という事で、ここからが本題です。また、同じデータをご覧ください。


Toni Arndt Chris Nester et al:In vivo, intrinsic kinematics of the foot and ankle. Journal of Foot and Ankle Research 2012, 5(Suppl 1)

舟状骨-距骨はショパール関節の内側部分にあたり、後脛骨筋の付着部にあたります。

右足部の骨解剖図 赤〇は舟状骨-距骨部であり、後脛骨筋付着部

舟状骨-距骨の前額面と横断面の可動性が大きくなっています。前額面とは、横方向の動きを示します。横断面はひねりの動きを示します。

つまり、ショパール関節部分は、リスフラン関節や距骨下関節と比較して、横方向や捻る方向の動きが大きいという事が分かります。また、特徴的な点は、データの赤〇の横にあるSDが大きい事です。SDとはデータのばらつきを示しているため、ここで言えることは、データに個人差が大きいという事です。

まとめますと、ショパール関節は足部の中で大きな動きを担っているが、動きの個人差が大きいという事です。また、この部分に付着している後脛骨筋がキーになります。注目してケアする必要がありそうです!

ダンサーの場合は、後脛骨筋が機能することで、デープフロントラインを介した股関節の動きや体幹の引き上げ等のポジションに影響し、またスムーズな左右のステップを可能とします。

難しいことを書いてきましたが、シンプルに言うと…

ダンサーにとって、後脛骨筋のアプローチは重要であり、それが、ショパール関節の可動性に繋がるという事です‼

ショパール関節部分の捻るストレッチの一例
後脛骨筋に関わるストレッチはこちらからどうぞ → 【足関節ケア】プリエで足首がつまるダンサーへ

後脛骨筋の機能低下は、足底筋膜炎、アキレス腱痛、シンスプリント等に影響しますのでしっかりアプローチしてください!

次回のアテールバレエスタジオのワークショップではショパール関節もしっかりとチェックしていきます!ご参加お待ちしています。

【最新ワークショップ情報】
日時:4月14日(日)10:30-
場所:アテールバレエスタジオ@高円寺
ワークショップのお申込み先
ワークショップ申し込みはこちらをクリック

コメントを残す