明日から使えるパフォーマンスアップのための解剖学
PHYSIOMED代表の田中紀行です。
本日は、昨日開催した『明日から使えるパフォーマンスアップのための解剖学』のご報告です。
今回の講習会は、バー・アスティエ協会様のご依頼で開催させていただきました。コロナ禍ということで、ZOOMを使ったリモートでの講習会になりました。非常に意識の高い全国各地の50名ほどの講師の先生方にご参加いただき、大変盛況な講習会となりました。
バー・アスティエ協会のホームページは下記URLからご覧ください。
http://www.barreastie.jp/
解剖学を基本とした講習会ですが…
やはり、パフォーマンスアップに繋がらないと意味がないということで、ただ解剖学を学ぶだけの講習会にはせず、どうして解剖学を学ぶと良いのかという点を中心にお伝えさせて頂きました。
目次はこんな感じです。
▪共通言語
▪イメージ・画素数
▪動きの方向(縦、横、回旋)
▪軸(中心、センター)
・共通言語とは?
ひとや組織で表記法が異なると…
『相互理解が促進されない』『誤解を生んでしまう事態』が起きます。
つまり講師としてレッスンを行うにあたり、共通言語を設定しないと以下の事が起きることがあります。
レッスンの質が下がる
マイナスの学習を促す可能性がある
ケガに繋がることがある
共通言語の設定には正しい解剖学的知識が不可欠です。
▪イメージ・画素数とは?
イメージ・画素数の違い
見ていただいた通りにブロック数で印象が異なります。
これを人間に置き換えるとブロック数が多いほど滑らかな動きに繋がることが予測できます。では、ブロック数を増やすには???
そこに解剖学を学ぶ重要性が隠されています。
▪動きの方向(縦、横、回旋)について
関節ごとに動きの自由度が異なります。
例えば…下記のように違いがあります。
膝関節は蝶番関節:一軸方向の動き
股関節は臼状関節:多軸方向の動き
動きの自由度が異なれば、働きも異なり、適切なストレッチやケアが必要になります。この特徴を捉えることがケガ等の予防には重要な視点となります。
関節ごとの動きの方向を理解して正確な運動指導を行いましょう。
▪軸(中心、センター)について
正しい軸のラインを知ることは非常に重要です。どの位置を通っているかをしっかりと把握することで、正常の基準となります。
軸のラインから逸脱した状態を見てみましょう。
このように正しい基準を知ることが、身体の問題点を見つける基本となります。
様々な身体変化やパフォーマンスアップには解剖学的な知識が必要となってきます。より精度の高い関節・筋肉・靱帯等への理解は、ただ知識として解剖学を学ぶのではなく、必要に応じて理解を深めると良いでしょう。
解剖学は一生の学びであると思います。身体に興味を持って、自分の引き出しを沢山増やしてください!
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