パラダイムについて考えることは・・・

PHYSIOMED代表の田中紀行です。
本日は、いつもと違うテーマで、パラダイムについて考えますが…多くの人は???かもしれません。
とても大切な内容であると思いますので、是非読んでください。

まずは、この絵をご覧ください。

皆様どこかで一度は見たことのある絵ではないでしょうか?

paradaim

ある人は、鼻の大きな右向きの老婆に見えるでしょうし、ある人は若い女性の後ろ姿にも見えるでしょう・・・(個人的には頭のネコが気になりますが(笑))

どちらも間違っていません。人によって違って見えますね。

これは、『7つの習慣』で有名なだまし絵ですね。

コーヴィー博士は、『人は皆、それぞれの頭の中に様々な地図(パラダイム)を持っている。こうした地図は二つに大別できる。現実を写し出す「物事のあるがままの姿」を描いた地図と、自分の価値観を写し出す「物事のあるべき姿」を描いた地図である。私たちは、あらゆる経験かを、こうした地図をもとに解釈している。これらの地図が正確かどうかを疑うことはめったになく、そうした地図を持っていることすら意識することは稀である。私たちは単純に物事は「こうだ」あるいは「こうあるべきだ」と思い込んでいるだけである。そして私たちの行動や態度、考え方そのものも、こうした地図から生じている』(引用)と説明しています。

パラダイムの概念の提唱者であるトーマス・クーン(1922-1996)は、下記のように定義しています。

『ある時代や分野において支配的規範となる【物の見方や捉え方】のこと』

 

臨床の医学については、パラダイムだらけなのではないでしょうか?(もちろん基礎医学については科学的に証明のされていることも沢山あります。)

理由は明確です。人体はひとつの大きなブラックボックスなのです。つまり、医療行為(入力)に対する反応(出力)が一義的には決まらず、個人差が大きいということです。

身体についてのパラダイムで考えるべき重要なことは、常に進化・変化することであり、これをパラダイムシフトと言います。

実は、このパラダイムシフトが最も起こりにくい人が、専門家なのです。専門家は、自分が得た知識が正しいという事を前提に考えるため、もしかしたらその方向性が間違っているとは考えにくいのです。

世間一般的に沢山のコンディショニング方法があり、トレーニング方法があります。一つのパラダイムに捉われることなく、最適なものを選択できるように常に柔軟である必要性を強く感じます。

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普段から広い視野でダンサー、スポーツ選手、一般の痛みや不具合のある方々を正しい方向に導き、改善の努力をサポートできるようにしたいと思います。
パラダイムについて考えることは自らの成長に繋がりますね。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

 

【お知らせ】

11月15日(土)に四日市薬剤師会主催の市民公開講座で講師をしてきます。150人近くが参加されるということで、参加者の皆様に少しでも健康意識のパラダイムシフトが起こるように努めてきたいと思います。

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