鳩尾(みぞおち)の意識は背骨・骨盤・股関節の連動に欠かせない!
PHYSIOMED代表の田中紀行です。
本日は、鳩尾の話しを書きたいと思います。ちょっとマニアックかもしれませんが、とても重要な意識になります。
骨盤がスムーズに動き、股関節をしっかり使うためには鳩尾が意識できることが重要です。
(写真:ウィキペディアより)
皆さんは、鳩尾を自由に動かすことはできますか?
鳩尾を自由に動かせる人は、背骨の柔軟性も高く、腰椎を意識して、腸腰筋を意識して、最終的にみぞおちを足の付け根として意識することもできます。
バレエダンサーのアラベスクをイメージしてみてください。
足がまさに上半身から生えているようで、みぞおちから足になっているように見えます。
もちろん、体幹や股関節の柔軟性が高いことは言うまでもありませんが、それだけではアラベスクのような動きは成立しないのです。
鳩尾の高さには横隔膜があり、横隔膜には大腰筋が付着しています。
鳩尾を緩めることができれば…
・横隔膜も緩み呼吸がしやすくなる
・大腰筋も働きやすく、背骨の柔軟性があがる
・大腰筋が影響を与える、仙腸関節や股関節の機能性も向上する
などの様々な機能面の向上が可能となります。
この部分まで読んでいただけると、鳩尾のトレーニングはとても意味があり、スポーツをするしないに関わらずとても重要なことはご理解いただけると思います。
ところが、
意外に、
鳩尾を動かす意識というのは難しいのです。。。
例えば…
『鳩尾をゆるめましょう』と促してみると、多くの人は鳩尾の上で背骨を曲げて猫背のようになってしまいます。
これは、身体のイメージがずれているだけでなく、習慣的に猫背の姿勢を多くとっているのかもしれません。
鳩尾をゆるめる第一歩としては、鳩尾の背骨の高さを理解し、そこを触ることで身体意識を高めていく必要があります。身体意識が高まった後に、小さな前後左右の動きから始めることで、すこしずつ鳩尾を動かすことを理解してみてください。
鳩尾をゆるめることで、骨、筋肉だけでなく内臓などの変化も感じられるようになるかもしれません。
地道にトレーニングしてみてくださいね!詳しく知りたい方は、直接お聞きください!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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フリーダイビングをしていますが、心拍数を上げないフィンキックをするために、鳩尾を中心にしたイルカのように、フィンの先へ鳩尾からパワーを伝えるウエービングという滑らかなキックを身に付ける事が必用です。これによって鳩尾が緩むことの重要性を認識することができました。呼吸の要の横隔膜に
ともの関係性も分かります。そこで、鳩尾を、柔らかく柔軟にする方法を模索することになりました。何かアドバイス頂けると幸いです。
高桑様
コメントお読みしました。ご返信遅くなりました。
鳩尾の高さは横隔膜との関連が深いです。鳩尾の可動性をあげるということは、胸椎12番と腰椎1番あたりの背骨の動きをたかめることが重要です。
特に腰椎は1番から5番まであり、可動性が大きく、トレーニング次第ではすべての背骨を動かせる意識を持つことができます。鳩尾から下部の腰椎の1つ1つの可動性をあげることはとても重要になると思います。
また、フリーダイビングの特性を考えると、脊柱の柔軟性は高い方が良いと思いますので、腰椎以外の胸椎や関連する肩甲骨の動きをあげるのも効果的かと思います。
是非、トライしてみてください。