大腰筋の重要性をご存じですか?②

前回の大腰筋のお話しの続きです。今回は、内股になることへの関係性にも触れています。内股が気になられるかたは是非お読みください。

それではあらためて大腰筋と腸骨筋のイメージを確認してみてください。前回も書きましたが、大腰筋は、体幹と下肢を繋ぐ唯一の筋肉であり、内臓よりも深部に位置していますね。

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大腰筋及び腸骨筋は、共同の腱をもって小転子に付着しており腸腰筋と呼ばれ、腸恥隆起の高さで鋭く曲がっています。また、腸腰筋は、股関節屈筋群の中でももっとも強大で、かつもっとも長い筋となっています。

腸腰筋は股関節屈曲筋群のひとつであるということは一般的に多く知られています。しかしその位置関係をもう少しよく観察してみると股関節屈曲以外の股関節の動きにも補助的に作用しています。

その一つとして股関節の外旋作用(大腿骨を外向きにする)があります。

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少しイメージは難しいですが、専門職の方用にもういちまい画像をのせます。小転子が腸恥隆起を起点に前に引かれることで、屈曲と同時に外旋作用もでますね。

この外旋作用が弱くなるといわゆる内股になりやすいです。時々女性の立ち方で見られるのですが、内股は腸陽筋の弱化もひとつの原因と考えられますね。

297041ee61e2119cbfab181f23c0ecc3_m無意識に上記のような足の形になる人は、腸腰筋の筋力が低下しているかもしれません。

内股は、股関節の詰まりやすさ(動かしにくさ)だけでなく、骨盤を前傾させていますので、腰椎に過度の負担がかかり腰痛の原因のひとつとも考えられます。普段から内股姿勢になられているかたは、少し注意が必要ですね。

では、どうすれば腸腰筋の筋力を発揮しやすくなるのか?という話になりますね。

一つの方法として、大腿骨の小転子をしっかり触ってあげることで筋肉の動きがでやすくなります。

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骨に触るのに慣れていないと触りにくい場所ですが、しっかり触って意識を高めてあげることで、腸腰筋の動きが良くなるきっかけとなります。もちろんこれだけで動きが完全に改善するわけではありませんが、腸腰筋に動きのきっかけを与えることは非常に重要になります。

眼でイメージして、触って意識してくださいね!

まとめると、

①腸腰筋は、股関節を曲げる作用だけでなく外旋の作用もある

②内股になる原因の一つに腸腰筋の弱さがある

③小転子を触って意識を高めると腸腰筋が働きやすくなる

最後までお読み頂きありがとうございました!

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