子供たちの大腰筋は弱くなっている?

シリーズ、大腰筋ですが、本日もおつきあいください。それほど身体にとって重要な筋肉なのです。それは、大人だけでなく子供も同様です。

それでは、4回目となりますが、あらためて大腰筋と腸骨筋のイメージを確認してみてください。毎回書いていますが、大腰筋は、体幹と下肢を繋ぐ唯一の筋肉であり、内臓よりも深部に位置していますね。

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前回は、四股の重要性をお伝えしましたね。日本の国技でもある相撲は、大腰筋を常に刺激する動きが多く、身体の基礎的な活動に重要な動きが多くあります。
昔の子供たちの遊びと言えば、友達同士でそういった遊びをしていたことも多くあり、自然と大腰筋が発達していましたが、最近はそういったことも少なくなりましたね。

ここ最近は、非常に便利な世の中になったことや、遊び方が変わったことでさらに子供たちの身体も変わってきています。

まず一つに遊び方の変化です。

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外で遊ぶことよりも室内でゲームなどをする機会も増えました。
想像していただくと容易に分かりますが、ゲームをする姿勢は、背中が極度に丸く成り易く胸が狭くなります。
大腰筋は、横隔膜との連絡もありますので、これらの姿勢が横隔膜の動きを制限し、大腰筋に影響を与える可能性があります。

2つ目として、和式生活から洋式生活に変化してきました。

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和式生活における床からの立ち上がり動作は、深部にある大腰筋を刺激しやすく、和式生活は日常的に大腰筋を鍛える要素となっていました。
また、和式トイレも同様に、しゃがむという動作は、股関節の可動性を拡げるだけでなく、ちょっとした筋力強化にもなっていました。

皆さんのお子さんは手を使わずに床や畳から立ち上がれますか?

また、和式トイレに座るようなしゃがみこみがスムーズにできますか?

これらが出来ない子供たちが本当に増えてきています。
その結果、子供のころから腰痛や膝の痛みがある子供たちが増えたように思えます。

大人も同様の事が言えますので、お子さんが見えるお父さんお母さんは、子供と一緒に手を使用しない床からの立ち上がりや和式トイレにすわるようなしゃがみこみができるどうか試してください。

もしできなかったら、大腰筋が弱ってきているもしくは硬くなっているかもしれません。

身体は痛みがでる前にこれらの動作で大腰筋の状態をチェックしてなるべく予防していくことを覚えましょう。子供たちが怪我なく元気に遊ぶためには大腰筋は本当に大事な筋肉ですね。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

下の写真は、中学高校生のバレエダンサーに身体の使い方を指導している場面ですが、正しい身体の使い方を覚えることで身体の怪我も圧倒的に少なくなります。怪我なく大好きなバレエに打ち込んでもらえることは大きな喜びになります。

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