【バレエ関連】『やらない力』を『やる力』に変える!(後編)

PHYSIOMED代表の田中紀行です。中編でのポイントは、意志力を高めることは、興味を持って自分を見つめることができるかどうかという事をお書きしました。今回は、バレエダンサーの身体の向き合い方について書きたいと思います。

前回の記事をまだお読みでない方は、下のタイトルをクリックしてお読みください。
前編記事:『やらない力』を『やる力』に変える!(前編)
中編記事:『やらない力』を『やる力』に変える!(中編)

バレエダンサーのレッスンは、ストレッチなどの身体の準備から始まり、バーレッスン、センターレッスン、ポアントなど順序に従って進んでいきます。日々レッスンを繰り返すことで、ダンサーは身体一つで様々なパフォーマンスを実施し、芸術を表現していきます。

そのためには、基礎の動きからしっかり意識して行うことが重要となってきます。

では、その基礎の部分についてしっかりと意識するとはどういう事なのでしょうか?

皆さんはボトムアップという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ボトムアップとは、最も下から積み上げていくという意味になります。
対義語はどういった言葉かというと、トップダウンになります。

バレエを例に考えてみると、ボトムアップの考え方は、例えば日々のレッスンのように、

ストレッチ⇒バーレッスン⇒センターレッスン⇒ポアント⇒バリエーション

このような形の積み上げ方式です。これは、基礎からの動きをしっかりと意識していると言って良いでしょう。

トップダウンは、これと反対に、バリエーションの練習を行い、できない苦手な部分をひたすら繰り返すということになります。身体の内観力が高く、自分の苦手な部分を的確に理解できる場合は、非常に効率的な方法になります。しかし苦手な部分を的確にというのは容易ではありません。また、間違った認識はケガの元にもなりかねません。

バレエのように指先から足先、頭のてっぺんまで意識する必要がある場合は、ボトムアップの考え方中心にレッスンを進めるほうが良いと思われます。

これは、バーレッスンの前の身体の準備においても同じことが言えます。レッスンの前に目的をもってストレッチやウォーミングアップができていれば、スムーズにレッスンが行えますが、不十分ですと思ったような動きができなくなります。

身体の準備の基本をボトムアップのように階層的で考えるとどうなるでしょうか。
以下にその考え方を示したいと思います。

下部階層:ニュートラルポジション;立ち姿勢
中間階層:ムーブメント;歩くなど
上部階層:パフォーマンス;ジャンプやステップなど

階層構造のように、正しい立ち方ができなければ動きも上手くいきませんし、パフォーマンスの発揮も同様です。つまり、正しい立ち方とはどういうものなのかが理解できていないといけないという事になります。

とてもシンプルなことですが、このシンプルなことを繰り返しできるかというところが何よりも重要です。
これがバレエにとって一番重要な『やる力』です。
トップレベルに存在し続けるダンサーやほかのスポーツのトップ選手は、この点に優れています。
また、人の身体に手をふれ、施術をするセラピストも同様であると私は考えています

皆さんは、自分のニュートラルポジションを感じることができますか?
また、どのようなセルフケアやストレッチをすれば、パフォーマンスにとって理想的なニュートラルポジションになるかわかりますか?

自分の身体に興味をもって向き合い、素晴らしい身体を手にいれてください!

9月のアテールバレエスタジオでは、このボトムアップを基本としたワークショップを開催します。
興味のある方は、下の詳細をご覧ください。

【ワークショップ情報】★NEWプログラム★
BOTTOM UP PROGRAM:ダンサーやスポーツ選手の身体にフォーカスした成長プログラムです。
パフォーマンスをアップし、ケガを予防することを自分で考え調整できることを目標としています。
日時:9月10日(日)
場所:アテールバレエスタジオ@東京(高円寺駅より徒歩1分)
申し込み詳細:ホームページをご覧ください

【JARTA情報】
◆ベーシック岐阜
日時:9/17(日)
場所:からだRe創作Motto穂積スタジオ
講師:高塚政徳
◆アドバンスⅠ名古屋
日時:前半10/21-22
後半11/25-26
場所:現在会場調整中
*前半の初日の講師を担当します
申し込み詳細:ホームページをご覧ください

【バレエラボより動画案内】
アンディオールの苦手意識を克服する簡単トレーニング
詳細:ホームページをご覧ください

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