【ダンサー向け】甲を出すため意義と解剖学ポイント

夏本番が近づいてまいりました。ダンサーの皆様はコンクールや発表会の多い時期ですね。
PHYSIOMED代表の田中紀行です。
本日は、足の甲を出す意味と解剖学のポイントをお伝えします。

多くのダンサーから『足の甲を出したい』という言葉をよく耳にします。
世界のトップダンサーは素晴らしい足の甲を持っています。

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ただこの足の甲は、美しさばかりが重要なのでしょうか?
実は足の甲を出す意味と言うのは、身体の機能的にもとても重要な意味を持っています。

【足の甲を出す意味とは?】
下の図は、身体の中心軸になります。バレエでいうセンターになります。
身体の中心軸は、横隔膜、腸腰筋、ハムストリングス等のインナーマッスルのラインに位置し、中心をしっかりとれている程、インナーマッスルをしっかりと使えていると言えます。

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「センター 体軸 正中線」高岡英夫氏著書より引用

この時の足首の部分を見るとくるぶしの所に軸があるのが分かります。
この軸のラインは、いわゆる『骨に立つ』と言う位置にもあたり、前後左右の筋肉の緊張がバランスのとれた状態になります。
つまり身体に余分な緊張がなく、最もリラックスした状態と言えます。

バレエは、インナーマッスルをしっかり使用し、アウターマッスルは緩やかに使うことが求められるため、このポイントに重心をおけることは非常に重要になります。

 

では、ポワントの時はどうなるでしょう?
ポワントの際も普通に立った状態と同様に、余分な緊張が少ない骨に立つ位置をとれることが重要です。

この骨に立ちと言う状態が、足の甲が出た状態です。

ポワントの際にリラックスして重心を取り易いポジション = 甲が出た足

という事になります。

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上記の写真を見ていただくと甲がしっかりでている足は、骨のライン上にしっかりと乗っていることが分かります。逆に考えると甲の出が少ない状態では、重心が取りにくく、立っている状態でさえ無駄な力を使ってしまうことになります。

ここまでをまとめると、甲が出ていることで…
◆パフォーマンスの際の美しい足先を可能とする
◆骨のライン上に立つことを可能とし、身体にとって余分な力が不必要となる

【甲を出すための解剖学ポイントは?】
では、甲を出すための解剖学ポイントをチェックしてみましょう。
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上図の足の解剖を見ていただくと分かるように、足の骨は多数存在しています。そのため、そのため足首だけのストレッチでは甲を出すのは不十分になります。

今回は、甲を出すために重要となるショパール関節、リスフラン関節の簡単なセルフアプローチをご紹介します。

◆ショパール関節
syo
片方の手で足首と踵の骨を把持しながら、反対の手で捻ってあげてください。

◆リスフラン関節
risu
土踏まずの一番高い点を目安に両手で捻ってあげてください。

上記二つのアプローチは短時間で効果が出やすいので、普段のストレッチに追加して試してみてください。

【まとめ】
足首のケアは、ダンサーにとって美しさだけでなく、パフォーマンスアップや怪我の予防にもなります。疲労もたまりやすい場所になりますので、セルフケアをルーティンワークにしてくださいね。

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