【足関節ケア】プリエで足首がつまるダンサーへ

PHYSIOMED代表の田中紀行です。本日は、プリエをすると足首が詰まったように感じるダンサー向けのセルフケアの内容です。ご興味がある方は是非ごらんください。

プリエをする際に足首がつまるという現象は、どのような状態でしょうか?

シンプルに考えると、足首の背屈がしにくい状態となります。
参考までにルルべは底屈の状態です。

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(底屈:ルルべ 背屈:プリエ)

では、プリエで足首がつまる現象を考えたいと思います。

①長母趾屈筋腱の硬さ
②後脛骨筋の硬さ
③kager’s fat padの硬さ

上記の①~③が原因として重要と考えられます。

では、順をおって説明したいと思います。

①長母趾屈筋の硬さ

長母趾屈筋は、腓骨後面から母趾末節骨にいたる母趾の屈筋です。

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長母趾屈筋は、距骨後面を走行し、硬さにより背屈の際の距骨の後方への滑りに影響する事から、長母趾屈筋の伸張性が求められます。

以上のことから、長母趾屈筋の伸張性を出すには、母趾を伸展し足首を外反・背屈するストレッチが有効です。

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②後脛骨筋の硬さ

後脛骨筋は、下腿骨骨間膜、脛骨と腓骨の後面から舟状骨、楔状骨、立法骨、中足骨底にいたる足関節の底屈・内反筋です。

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後脛骨筋は、下腿の最も深層に位置する筋肉であり、内側の縦アーチを形成する筋肉です。ジャンプ動作の繰り替えしで、内側縦アーチに負担がかかるとオーバプロネーションが発生します。

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オーバープロネーションが発生する場合は、後脛骨筋に過剰な負担がかかりふくはらはぎが過剰に硬くなります。ふくらはぎの過剰な硬さが取れない人は注意が必要です。

後脛骨筋は、座位にて両手にて前足部を把持し、背屈・外反位でストレッチ可能です。

また、ふくらはぎの柔軟性向上には、ふくらはぎコゾコゾ体操(高岡英夫氏提唱)も有効です。

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(運動科学研究所より転写)

この時のポイントは、できるだけ細かくコゾコゾする事です。細かくすることで、より深部の硬さをほぐし易くなります。

③kager’s fat padの硬さ

kager’s fat padはアキレス腱と長母趾屈筋腱、踵骨周囲で構成される空間(kager’s triangle)に存在する脂肪組織です。

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脂肪組織は、マッサージをしてあげることで柔軟性はあがり、リンパ等の循環も改善されます。上記部分をアキレス腱をはさむようにマッサージしてください。

【まとめ】
今回は、ダンサーの足首が詰まると言う点にフォーカスして、足関節背屈の改善方法をいくつかご紹介いたしました。足首が詰まり、動きが悪くなると股関節や膝関節への負担となりやすいため、こまめにケアされることをお薦めします。

特に発表会前やコンクール前に躍り込むときは、疲労が蓄積しやすいため足裏から足関節のストレスが増えるので十分ご注意ください。

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    【足関節ケア】プリエで足首がつまるダンサーへ” に対して2件のコメントがあります。

    1. 細川ちさ より:

      まだ、予約はできますか?

      1. physiomed代表 より:

        細川様、ご連絡ありがとうございます。メッセージさせていただきました。

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