【驚き!!!】羽生結弦選手の言葉

PHYSIOMED代表の田中紀行です。フィギュアスケートの羽生選手の今季初戦オータム・クラシックが先日カナダで行われました。今日はその中でピンと来た言葉のご紹介です。羽生選手の世界観が伺える言葉でした。

羽生選手は、昨季と同様にショパンのピアノ曲『バラード第1番』での演技でした。

hanyu

(http://webronza.asahi.com/より)

フィギュアスケートのショートプログラムは、ジャンプ、スピン、ステップ等の合計7つの要素で構成されたプログラムを選曲された音楽に合わせ2分50秒以内に滑走します。

その採点の特徴の一つとして、1分25秒以降の後半のジャンプ要素に関しては、基礎点が1.1倍になります。

後半に点数が上がるという事は、当然ジャンプを決めにくいという事になります。羽生選手は、今回のプログラムの後半に、多くの選手が前半に持ってくる、男子でも難しい4回転のジャンプを取り入れました。

結果は、4回転トーループは着氷が乱れましたが、93.14の高得点でショートプログラム首位でした。

【トップアスリートの思考】
私が何気なくテレビでインタビューを聞いている時に、その言葉は聞かれました。

その言葉とは…

『4回転ジャンプを成功させるには後半という固定観念をなくさなければならない』

というものでした。

固定観念をなくす!?

kotei

何気ない言葉ですが、凄いことを言っています。
一般的に人間は言葉により多くの事を意識し、言葉によって多くの行動を規定されています。
後半のジャンプと言うのは、基礎点が上がることからもわかるように、前提として難しいという規定がされています。それは、疲労、集中力の低下、プログラムの流れ等いろんなものに影響されます。

その前提である難しいという固定観念をなくすと言うのは簡単な事ではありませんし、むしろ普通の選手ならなかなかそんな視点にならないと思います。

もう少し掘り下げてこの言葉に意味される事を考えてみると、あくまで予測ですが、羽生選手がより高い点数を出すには、自分との闘いと言っているように思えます。

【イチロー選手の言葉にも同じような事が…】
◆人に勝つと言う価値観では野球をやっていない

◆他人の記録を塗り替えるのは、7割・8割の力でも可能ですが、自分の記録を塗り替えるには、10割以上の力が必要です

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上記二つはイチロー選手の言葉ですが、この言葉も今回の羽生選手のインタビューと同様の強い力を持っています。本当に強い選手と言うのは、人の価値観や作られた前提に捉われることなく進むことができ、また一喜一憂することなくそれを継続していくことができるのだと思います。

今回は、若干20歳でこのような発言ができる、羽生選手の凄さを垣間見ました。

自分もいろんな事に振り回されず、しっかりと目的を持って進むべきだなと改めて感じた日でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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